「禰豆子が太陽を克服したのはいつなのか」というのをテーマに話を進めていきたいと思います。
太陽を克服した時期やその瞬間に何が起こったのかということを、原作に基づき、様々な視点から考察しています。
あなたの疑問を解消するための内容になっていると思います。
是非最後までご覧ください。
禰豆子の太陽克服はいつ?
単行本第15巻、第126話「彼は誰時・朝ぼらけ」において、半天狗の本体の首を斬るために、禰豆子は兄である炭治郎を蹴飛ばし、自身は太陽の光に晒されるという選択をしました。
その結果として禰豆子自身は太陽に焼かれてしまいます。
炭治郎は禰豆子の「自分が犠牲になる」という気持ちを汲み取って勝利を収めました。
ただその勝利は禰豆子を犠牲にしたものであり、炭治郎はその事実に涙を流し、深い悲しみに打ちのめされます。
しかし、何と太陽の下でも歩く禰豆子の姿がありました。
驚くことに、禰豆子は太陽を克服し、生き延びていました。
そして、禰豆子は少しぎこちない言葉で「お、お、おはよう」と微笑むと、炭治郎は妹の無事を確認し、喜びに包まれました。
禰豆子が太陽克服できた理由
禰豆子が太陽を乗り越えた具体的な理由については、残念ながら原作や公式ファンブックには記載がありません。
しかし、単行本第15巻、第127話において、珠世は重要な点を解説しています。
それは禰豆子の血は何度も何度も変化し続けているということでした。
禰豆子から提供された血液を、無惨が鬼化させた浅草の男性がに与えたところ、無惨の支配から解放され、少量の血液で生き続けられるようになっているというのです。
さらに、無惨自身も禰豆子を「十二鬼月にも現れなかった稀有な体質」と表現しています。
これらの情報から、禰豆子の体質が太陽を乗り越えた理由に密接に関係している可能性が推測されます。
竈門家の血統や日の呼吸と関連がある可能性
竈門家の祖先である竈門炭吉は、始まりの呼吸を持つ継国縁壱から日の呼吸の型と耳飾りを受け継ぎ、ヒノカミ神楽として後に伝えてきました。
また、「鬼滅の刃」の終章では、竈門炭治郎の子孫であるカナタと炭彦が、剣の型という意識はないもの、ヒノカミ神楽を踊ることができる描写があります。
禰豆子もまた竈門家の血を引く者として、適応する肉体や呼吸法を炭十郎あるいは炭治郎から学んだ可能性が全くないわけではありません。
さらに、炭治郎自身も、鬼となった後に日光を数瞬で乗り越え、究極の生物となる可能性を持っていました。
ヒノカミ神楽を継承してきた竈門家の血筋には、特別何かな要素がある可能性があります。
禰豆子は他の鬼とは一線を画す特異な存在
禰豆子が太陽を克服できた理由は?で紹介したように、禰豆子は二年間も眠り続け、身体が変化し、太陽を乗り越える特殊な状態の鬼となったのです。
一般的に、二年もの間、人間や獣の肉を摂取しなければ鬼は狂暴化するはずです。
しかし、禰豆子にはそのような症状が見られず、それは奇跡と言えるでしょう。
さらに、禰豆子は人間の肉を摂取しなくても大幅に強くなっていくという特性を持っていました。
第1話で太陽の下に出ているのに焼かれていない理由
鬼滅の刃改めて1話見たけど
この時点で禰豆子太陽を克服してるっぽくね?
義勇さんが来たのも昼間っぽいし
— トーニオンスタライブ@段位予想虹2023Ver.3公開中 (@toniondonder) May 24, 2020
「鬼滅の刃」の第1話で、竈門家は炭治郎全員以外が無惨により殺害され、禰豆子は鬼にされてしまいます。
炭治郎が禰豆子を背負い朝や昼間の林の中を走るシーンが描かれています。
「鬼は日光の下で行動できないはずでは?」と思われるかも知れません。
しかし炭治郎が禰豆子を背負って出かけた時は、空は雪で曇り、森の中は日光がさえぎられていました。
これは富岡義勇が「今は日が差していないから大丈夫だ」と説明していたことでも明らかです。
最終話で描かれる市街戦でも、愈史郎が日陰で生き延びている場面があり、直射日光を受けていなければ灰化しないという原則は全ての鬼に適用されるようです。
なお、第1話での禰豆子の描写は、彼女が太陽を乗り越えた理由とは直接関係はありません。
禰豆子が太陽を克服した際に喋るシーン
単行本15巻第126話では、禰豆子がやがて太陽を乗り越え、初めて炭治郎に向けて「お、お、おはよう」と言葉を発しますが、その言葉の発音はまだ幼児のようでした。
禰豆子が人の名前を覚えていたのは単行本15巻第128話「ご教示願う」でのことで、太陽を克服し、話すことができるようになった禰豆子の姿を見て善逸は興奮します。
しかしながら、驚いたことに禰豆子が初めて口にした名前は「おかえり、いのすけ」でした。
伊之助の名前を口にした禰豆子に対して、善逸は般若のような表情を見せて怒ります。
実際には、伊之助は2日前に怪我で蝶屋敷を訪れ、禰豆子が話せることができることを聞いて、自分の名前を呼ぶまで何回も名前を教えていたのです。
その結果、禰豆子は伊之助の名前を覚えていて、伊之助は「おっしゃあ!言えたじゃねえか!!でかした!」と禰豆子をほめて、ツヤツヤのどんぐりをプレゼントしました。
なお、伊之助は「親分」と呼ばれることも試みましたが、禰豆子にはどうしても「おやぷん」と聞こえてしまいそうで、結局諦めてしまいました。
そして、太陽の光が見えて立つ禰豆子と、喜ぶ炭治郎の姿を見て、伊之助はほっこりした気持ちになります。
まとめ
禰豆子が太陽を克服したのは、『鬼滅の刃』単行本15巻の中で描かれています。
竈門家の血筋や日々の呼吸まとめ、禰豆子自身の特異な存在など、彼女が太陽を乗り越えた理由については複数の可能性が提唱されています。
また、彼女が初めて太陽の下で話すシーンについても紹介しました。
読者の皆様の禰豆子に対する知識が深まれば良いなと思っています。