霞柱・時透無一郎は、わずか2ヶ月で柱になった天才剣士です。
彼は上弦の壱・黒死牟との戦いで、執念を見せるも胴を真っ二つに斬られて死亡してしまいました。
けれど、その執念がなければ黒死牟を倒すことはできなかったので柱として大きな役目を果たした最後となったと思います。
この記事では、時透無一郎VS上弦の壱・黒死牟の戦いについて展開に沿って解説しています。
時透無一郎と上弦の壱・黒死牟の戦い
時透無一郎と黒死牟の戦いを展開を沿って見ていきましょう。
無限城で黒死牟と遭遇
時透無一郎が無限城内で遭遇したのは、上弦の壱・黒死牟でした。
彼の圧倒的な威圧感に、無一郎は怖気が止まらず、体が戦うのを勝手に拒否するくらいの恐怖を覚えます。
そんな無一郎と相対した黒死牟は無一郎にどこか懐かしい気配を感じます。
その後黒死牟の告げた衝撃の事実が、かつて人間だった時の名前が「継国巌勝」だったと言うこと。
それは時透無一郎の何百年も前の先祖であるということでした。
無一郎は黒死牟の子孫だったのです。
黒死牟の圧倒的な強さ
自分の先祖が目の前にいる上弦の壱だと知らされ一時は動揺するものの、すぐに冷静さを取り戻した無一郎。
すぐに霞の呼吸「弐の型・八重霞」と「伍の型・霞雲の海」を連続で繰り出しますが、黒死牟には全く当たりません。
ここで無一郎は「痣」を発現させ全力で挑もうとします。
霞の呼吸オリジナル技「漆の型・朧」で黒死牟の首を切断しにかかります。
黒死牟にとっては完全に初めての技でしたが、「動きが読みづらく、流麗で美しく良い技」と評価する余裕を見せるほどで、「朧」でもかすり傷をつけることさえできませんでした。
無一郎の左腕が斬り落とされる&串刺し状態に
渾身の技を出してきた無一郎に対して「此方も抜かねば無作法というもの」と言い、黒死牟は月の呼吸・壱の型「闇月・宵の宮」という技を無一郎に放ちます。
その瞬間無一郎の左手首を吹っ飛びました。
あまりにも速い黒死牟の異次元のスピードに動くことさえできませんでした。
左手首だけで済んだのも黒死牟があえてそうしたと考えざるを得ません。
すぐさま無一郎は止血をし、攻撃の姿勢を崩さず攻め込みます。
しかし黒死牟は瞬く間に無一郎の体を刀ごと柱に突き刺してしまいます。
圧倒的実力の差です。
この攻撃を受け無一郎は戦線離脱。
重傷を負ったものの、黒死牟は無一郎を鬼にしようと、死なないように止血をしてくれたことが生きていられた救いでした。
その後、不死川玄弥、不死川実弥、悲鳴嶼行冥がこの戦いに加わります。
無一郎と玄弥が体制を整える
不死川実弥・悲鳴嶼行冥のふたりが黒死牟と死闘を繰り広げていた時、無一郎は右胸を貫通した刀で未だ串刺しにされていた状態でした。
激痛をこらえながら、無一郎は胸に刺さった刀を抜くべく必死になります。
幸運にも刀を抜き取ることができましたが、抜いたことが影響して失血死の危険性を高めてしまいました。
そんな時、無一郎の前に、両腕を斬られ胴体も斬られた不死川玄弥が目の前現れます。
そんな玄弥が無一郎に頼んだのは黒死牟の落ちていた髪の毛を食べさせてほしいと、胴体を強く押し付けてほしいでした。
玄弥は鬼の体なのでこれで復活し、無一郎の助けに入ります。
無一郎の右手に刀を固定してあげます。
そこで無一郎は玄弥にこう伝えます。
「俺が上弦の壱の動きを止められたら、俺もろとも撃っていいからね。絶対に躊躇するなよ」と。
無一郎の刀が黒死牟の体を貫く
黒死牟の強さは柱でも苦戦を強いられてしまいます。
そんな状況の中、余力の残っていない無一郎は、黒死牟の間合いの中に飛び込むことを決意します。
そんな無一郎の意図を汲み取った柱達。
無一郎が黒死牟の動きを止めた時、どちらかが首を斬るという連携攻撃を始めます。
悲鳴嶼はこの時、「透き通る世界」を開眼し、黒死牟の脈動を知覚できるようになっていました。
流れはだんだんと柱に向き始めていきます。
悲鳴嶼の不意を突く攻撃で黒死牟の動揺を誘い、さらなる攻撃で黒死牟の右腕を吹き飛ばすことに成功。
そして無一郎がその一瞬の隙を突いて黒死牟に向かい、左脚を切断する代償を払いながらも黒死牟の脇腹に刀を完全に貫きます。
胴体を真っ二つにされてしまう無一郎
無一郎が黒死牟動きを止めていた時、不死川玄弥が離れたところから銃撃をしました。
黒死牟は銃弾を弾くも、銃弾はまるで生きているかのように広がり、黒死牟の体の中にめり込んでいきます。
そうなったのは玄弥の血鬼術の効果で、黒死牟の体に木の幹・枝・根が生え出して動きを封じ込めます。
その間に悲鳴嶼と不死川実弥が黒死牟に襲い掛かりましたが、さすがに一筋縄ではいきません。
黒死牟の体からは四方八方に刃が飛び出します。
悲鳴嶼と実弥はうまく避けましたが、玄弥は体を縦に斬られ、無一郎は胴体を真っ二つに斬られてしまいます。
無一郎の刀が赤く染まり「赫刀」を発現
悲鳴嶼と実弥を守るため、無一郎は胴体を斬られながらも渾身の力で刀を握りしめ続けました。
すると日輪刀の刃は赤く染まり、鬼への強力な武器に変わりました。
「赫刀」が発現したのです。
黒死牟の体は灼かれるような激痛が襲います。
玄弥も残った力を使い、再び黒死牟の動きを封じます。
それが鬼殺隊側に流れを作り出しました。
悲鳴嶼の鉄球攻撃が黒死牟の首を捉え、不死川実弥が刀でさらに叩き込みます。
それが黒死牟へのとどめの一撃となりました。
その後、黒死牟の頭は一度再生されますが、無一郎の刀で刺されていた部分から体が崩れ始め、消えていきました。
無一郎の最後
無一郎の死の瞬間は描かれていませんが、黒死牟が見た無一郎の最後は凄みに満ちた姿でした。
ただ、この瞬間はもう霞柱・時透無一郎は絶命していたのです。
黒死牟との戦いが終わり、悲鳴嶼は無一郎に言葉をかけます。
「お前たちのお陰で勝てた・・・。必ず無惨を倒して其方へ行く。安心して眠れ。」
無一郎はこうしてこの世を去って行きました。
まとめ
ここまでお読みくださりありがとうございます!
上弦の壱まで倒すことが出来た時透無一郎は本物の天才剣士だと思います。
ただ生きて終われなかったことは本当に悔やまれます。